塗装方法は1つではない

加工と組み上げは上手く行ったのに、艶のない塗装になっちゃったな・・

形は可愛く出来たのに、何だか色を塗ったらイメージと違う
全ての加工が終わった作品の塗装が思うように仕上がらないと、それまで丁寧に仕上げて来た作業が台無しになってしまいますよね。
この記事では、私が30年近くの木工経験の中で辿り着いた、塗装のレベルの3つとそのレベルごとの塗装方法を中心にご紹介していきます。
3つのレベルを設けたのは、「木工の塗装方法は、1つではない」ということです。
例えば小さな作品で仕上がりを艶のある鏡面仕上げにしたいのか、それともつや消しのアンティークな風合いにしたいのか、広い壁面の塗装をするのか等で塗装方法は変わって来ます。
それぞれの塗装レベルに応じた塗装をすることで、当初作品の完成型をイメージしたものに近い作品が完成するはずです。
3つの塗装レベル
私の考える3つの塗装レベルは下記のものです。
木工のDIYの塗装が失敗する3つの原因
原因1:思い描いているイメージに合った塗装方法をしていない
塗装が綺麗に出来ない原因の第一は、
「上記の3つの塗装のレベルに明確に対応した塗装方法をしていない」
ことです。
自分の描く塗装のイメージ(完成した状態)の3つのレベルに応じて塗装方法を決めて行くことが失敗しない塗装を実現する秘訣です。
この最初に描く作品のイメージから求める塗装レベルを決めたら、次に材質となる木材の選定を誤らないことが大切です。
原因2:3つの塗装レベルに応じた木材を選んでいない
2x4材やSPF材を材料に選んだ場合、その表面は荒く、どんなに下地処理を頑張っても表面を均一にすることに限界があります。
このことから、上記塗装の「レベルの1」(木目を大切にして、塗装にはそれほど緻密なものを求めない)場合に、
この木材を選ぶことになります。
逆に、塗装レベルを「レベル2」や「レベル3」を求めたいのであれば2x4やSPF材を使わないことです。
一方、もう少し高級感を出したい作品を作りたい場合もあるでしょう。(塗装レベル2、3)
その時には、針葉樹(パイン材等)やその集成材、さらに無垢材(広葉樹)を選択してください。
このことは、別の記事の「木工DIYの設計図|構想から板材の決定まで」で書いたように、最初の”作品の構想を考える時に、最後の塗装のことも見通して使用する木の材質や塗装のレベルを決めておく”ということが、塗装で失敗しない秘訣
です。
下記の記事も併せて参照してみて頂けたらと思います。
原因3:下地処理がきちんとされていない
特に、鏡面仕上げのように、表面が綺麗に光沢感のある塗装をしたい場合には下地処理は欠かせないものです。
これは、原因2で触れた下地処理には限界がある2X4材でも同じように必要です。
この塗装前の下地処理については、別の記事下記「木工の下地処理の秘訣」に書いてあります。
まだ御覧になっていない方は、下記の記事も併せてご覧になって下さい。
この上記3つの原因を無くしていけば、失敗のない塗装をすることが出来ます。
この記事では、作り上げて行く作品を私のいつも設定している3つの完成レベルに分け、どの方法で塗装しても失敗しない秘訣をお話しして行きます。
塗装で用意するもの
塗料は油性がいい?それとも水性がいい?
オイルステイン以外の一般的な刷毛やニスを使う塗装で完成した作品を室内に使う場合、、匂いや換気、1回の塗装で使うシンナーの使用量等を考えると、私は塗料は水性のものをお勧めします。
私の場合、最初は仕上がりも水性より綺麗で耐久性もあると聞き、油性の塗料をメインに使っていました。
ただ、20年ほど前から水性に切り替えました。
それは、下記の2つの理由です。
戸外のウッドデッキ・フェンス等の塗料は?
戸外で使用することが前提のウッドデッキやフェンスにも扱いの容易さから、やはり水性塗料をお勧めします。
以前よりも水性塗料の被膜力も増しているようです。
少しでも本体の傷みを遅らせるためには、防腐剤入りのものも多くあります。
仮にプロが専用塗料を使って塗装したとしても、どうしても経年劣化による塗装面と木材内部の傷みは起こります。
油性か水性かの選択よりも、表面の傷みが増したと感じた時に、早めにサンディングをした上で再塗装をすることをお勧めします。
刷毛
塗装面積に応じてよく使う幅のものを何本か用意しておくといいでしょう。
【幅】
小(10mm〜15mm)
中(20mm〜25mm)
大(30mm〜50mm)
【材質】
化学繊維
以前は、動物繊維のものがいいとされていましたが、DIYで木工をする上では、それほどこだわる必要はないと感じます。
【取り扱い注意点】
新しい筆を使う前は、サンドペーパーの上を何度か撫で、余分な毛を取り除いておいてください。
スポンジ刷毛
レベル1(下地処理と塗装に緻密なものを求めない)の場合では、刷毛でオイルステインを広げて行きますが、その際にはウエス等の布を使ってもいいのですが、スポンジ刷毛の方が広い面積に塗料を広げることが出来ます。
刷毛よりも使用限度は早く来ますが、塗装する面積が多い場合、塗装を効率的に進められる道具です。
塗装レベルに応じたお勧めの塗料
塗装レベル1(下地処理と塗装に緻密なものを求めない)
【オイルステイン】
塗装レベル2(比較的光沢感のあるもの)
【水性ボアステイン(着色用)】
【水性ニス(艶と表面の保護)】
塗装レベル3(鏡面仕上げで、光沢のある高級感のする塗装)
【水性ボアステイン(着色用)】
【水性ニス(艶と表面の保護)】
【水性シーラー】
マスキングテープ
下記のような時、境界線にマスキングテープを貼ることで完成度の高い塗装が可能になります。
箱を作った場合など、塗装を敢えてしない箇所があった場合等
縦板と横板の色を変えたい場合や、文字や絵を板の中に描きたい場合等
手袋
一般的には塗装には軍手を使う方が多いようですが、軍手は布製なのでどうしても塗料が指先まで浸透して来てしまいます。
私は、手先に密着する合成ゴムの使い捨ての手袋を使用しています。
密着度が高いので、手が塗料で汚れることはありません。
3つの塗装レベルごとの具体例
私が作品を作ろうと構想した時に想定している3つの塗装レべルがどんなものか、イメージしやすいように実例を示しながら説明して行きましょう。
<実例>
【材質:2x4材等】
昨年自宅の木工作業をしている部屋の壁面に、取り外し可能な壁が作れる「ラブリコ」を使い、2x4材に「ラブリコ」で柱を建て、1x4材で木の壁面を作って行きました。
この製作意図は、木工の作業部屋を無機質な白い壁紙が貼られた雰囲気から、木の風合いのある雰囲気にしたいというものです。
最初の構想時で、必要な壁板が大量に必要になるため、安価で手軽に使えるSPF材の1x4材を使用するという選択をしました。
製作意図の、作業部屋の雰囲気を無機質なものから木の風合いを持たせて行くという目的から、塗装後の完成度もそれほど神経質にはならなくても良い1x4材の特徴と一致しているという判断です。
【床と天井にラブリコで柱を固定した状態】
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*最上部は、ラブリコと2x4材の柱を目隠しするため、杉板をL字型にしたものを塗装し、覆ってあります。
【1x4材を塗装し、壁面として柱に固定した状態】
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塗装が完成した壁のイメージは、木の木目が生きるように、白系の1x4材よりも茶系色の濃い”チーク”色を選びました。
机や本箱、下駄箱、棚等の家具類を作る時に、このレベルが該当します。
1のレベルより、もう少し綺麗に仕上げたいものがこのレベルになります。
ただ、作品によってはデザイン、置き場所、使う用途等で1.のレベルの「それほど緻密なものを求めない」場合もあるかと思います。
<実例>
【材質:パイン無垢材】
下記は、親戚からパインの無垢材のライティングデスクを貰ったものをリフォームしたものです。
材質や作り、デザインはとてもいいものなのに、特に最上部のデスク部の傷が目立っているため、塗装を一度剥がして塗り替えました。
一番下の2箇所も欠けがあったので、パテで補修し、色味を合わせて補修して行きました。
この箇所の補修の様子は、別の記事「木工の下地処理の秘訣」の実例:木工用パテの補修と塗装に書いてあります。
作業を開始する前に描いていた塗装のレベルは、このレベル2をイメージしました。
【リフォーム前】
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【リフォーム後】
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大きな家具よりも、小物や小箱を作る時に、こんな仕上げのイメージをすることが多いと思います。
下記は、15年ほど前に作った小箱ですが、今でも光沢を失わないでいてくれています。
【50mm x 110mm x 170mmの小箱】
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塗装レベル別の塗装方法
塗装レベル別にどんな塗装方法をすればいいのかを紹介して行きます。
まずは、レベル1の塗装方法は一番失敗のない塗装方法であるオイルステインを使った塗装です。
レベル1.オイルステイン塗装
一般的には「オイルステイン」という名称の塗料です。さらに「ワックス」を上から塗って被膜や深みを出す方法もあります。
「オイル」なので油性ですが、主に表面を塗装して被膜を作って木材を保護するという塗装ではなく、筆を使わずに布で擦って板材に塗料を染みこませて着色して行きます。
濃い色の場合に一度で済む場合もありますが、塗り重ねて行くことで色の濃さを調整することが出来ます。
敢えて色を付けず、木の材質の色を保ち、無色(クリアー)で塗り込んで行く選択もあります。
塗料のねばり具合によっては、薄め液で調整も可能ですが、ほとんどそのままで使用可能です。
オイルステイン塗装を避けた方がいい材質
特にありません。
逆に、2x4材等SPF材は、この塗装方法で進めれば失敗がありません。
ほとんどの木工DIYで製作する作品は、この塗装でカバー出来ます。
塗装方法
<電動サンダーがない場合>
サンドペーパーを平面にするため、ハンドサンダーを使い、番手を変えながらサンディングすることをお勧めします。
* 2×4 ,1×4 材等のSPF材は、節の周囲等に目立つへこみ、角の欠け等がある時には、必要に応じてパテで補修する場合も必要
【#240でサンディングした状態】
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【使用する塗料】
今回は「ワトコ」オイルと和信のオイルステインを使用しました。
「ワトコオイル」はイギリス製の主成分は植物油である亜麻仁油を主原料にした塗料です。
少々価格が高いですが、テーブルや子ども用玩具等にも安心して使用出来ます。
【ワトコオイルステイン】
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【準備するもの】
【右から手袋・スポンジはけ(ローラー)・ウエス】
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手袋は軍手よりも、指先にピッタリとするプラスティック製の手袋がお勧めです。
中央のスポンジのはけ、またはローラーがあると幅広く塗料を伸ばせます。
大きさも大中小とあり、塗る面積に応じて、いくつかあると便利です。
多少粘りの強いオイルステインを筆で伸ばすより、効率的に板材の広い面積に効率的に伸ばして行けます。
【塗装手順】
1.原則、そのまま薄めずにスポンジのはけで表面にオイルステインを塗って行く
ウエスで伸ばしていっても構いません。
【ウエスでワトコオイルを塗る】
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【スポンジ筆で塗る】
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2.全体に塗った後、すぐにウエストで拭き取って行く。
塗装が表面から無くなってから、ウエスの乾いた部分で擦りあげ、艶と色合いを確認する
3.色味が不足しているようなら、塗料を塗り重ね、拭き取って色味を確認する
【すぐにウエスで拭き取る】
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【完成】
<ワトコ>
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<和信オイルステイン>
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オイルステイン塗装のメリットとデメリット
メリット
・木工DIYの塗装方法として、特に初心者には失敗のない最もお勧めな塗装方法
・塗装に掛かる手間が非常に少ない(3つの塗装レベルの中で最も簡単)
・筆の跡が付かない
・あっさりとした自然な雰囲気に仕上がる
・下地処理をそれほど神経質にしなくても、風合いのある塗装が出来る
・塗料の原液をそのまま使用出来る
・ほとんどの木工DIYの作品をこの塗装でカバー出来る
デメリット
一般的なニスを塗る塗装よりも、塗装の持ちが悪い
特にワトコは広い面を塗った場合、半年に一度そのまま上から塗装をするメンテナンスが必要です。
自然に優しい塗料で欧州のお気に入りの家具を長年メンテナンスをしながら所有するといった風土から来ているようです。
オイルステイン塗料の使用上の注意点
オイルステイン塗料を拭き取ったウエスは、そのまま捨てると発火する危険があります。
使用後は、ウエスを必ず水に濡らして処分するようにしてください。
レベル2.水性ステインと水性ウレタンクリアーニスの塗装
ステインは、木に着色を施すもので、透明のニスをその上に塗ることで木の表面を保護します。
ステインだけを塗っても艶は出ませんが、その上にニスを塗ることで、透明の保護膜を作り同時に光沢を出すことが出来ます。
水性ステインと水性ウレタンクリアーニスの塗装を避けた方がいい材質
前述したように、2x4材等のSPF材は、この塗装には向いていません。
もしこの塗装をすると、下地処理に大きな手間と時間を掛ける必要があるからです。
塗装方法
【下地処理】
レベル1.と同様です。
塗装前には、板材の表面をサンドペーパーで綺麗にしておきます。
#30(#40)→#60(#80)→ #120 → #240 → (#400)
2X4 材等のSPF材以外の材質であれば、極端な表面の荒さはないはずです。
一応、#240までの荒さで問題ありませんが、自分の気持ちの中にもっと綺麗に仕上げたいという思いがあれば、#400で仕上げても結構です。
【使用する塗料】
ステインもニスも和信製のものがお勧めです。
【水性ステイン:和信ボアーステイン】
【水性ニス:和信水性ウレタンニス透明クリア】
和信製の水性ウレタンニスは、”透明クリヤー”と”つや消しクリヤー”の2種類があります。
違いは、つやを強調するものと つやを押さえているという違いです。
つや消しの渋い仕上がりも私は好きです。
好みや作品の雰囲気によって、使い分ければいいと思います。
【準備するもの】
・ステイン用の筆
・ニス用の筆には「ハンディクラウン製」のものがお勧めです。
価格もそれほど高くはないものの、柔らかく筆跡が残りにくいのが特徴です。
・ウエス:ステインの拭き取り用に乾いたもの1枚とヤスリ掛けした跡の拭き取り用に水で絞ったもの1枚の合計2枚
・塗装仕上げ用サンドペーパー:#240、”#400、#600
・手袋
・ステインとニスを薄める水
ステインもニスも約20%ほどの水で薄める
【塗装手順】
1.筆でステインを塗り、すぐにウエスでステインを拭き取って行く
<クリックで拡大>
2.色味を確かめ、不足しているようなら、ステインが完全に乾いたのを確かめ、手で#240のサンドペーパーを端材に巻いたものでで軽く表面を研磨し、その後水で絞ったウエスでサンドペーパで出た粉を拭き取り、さらにステインを塗り重ねる
*サンドペーパーを強く擦るとステインが落ちてしまうので、表面を平らに慣らすように
3.色味が決まったら、3時間から6時間ほどそのままで乾燥させる
4.乾燥後、#400のサンドペーパーで表面を軽く研磨し、絞ったウエスで粉を拭き取る
5.1回目の水性ウレタンニスを塗り、6時間ほど乾燥させる
6.#600のサンドペーパーで軽く表面を研磨し、絞ったウエスで跡を拭き取る
*サンドペーパーを掛けるとニスが白い粉になる程度のサンディング
7.2回目の水性ウレタンニスを塗り、そのまま6時間ほど乾燥させる
*ステインとニスを完全に乾燥させることは、とても重要です。
表面が乾燥したように見えても、中がまだ乾いていない可能性もあります。
完全にステインとニスを乾燥させて、次の行程に進むことが綺麗な塗装をする秘訣です。
【完成】
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【真横から表面を見た状態】
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水性ステインと水性ウレタンクリアーニス塗装のメリットとデメリット
メリット
・オイルステイン仕上げよりも高級感のある塗装になる
デメリット
・ステインとニスをそれぞれ薄める手間が必要
・ステインとニスを塗る段階で、完全に乾かす時間が必要
・ステインとニスが乾いた後、表面を平らにサンディングするという緻密な作業が必要
・塗装が完成するまでに2〜3日掛かる
レベル3.水性シーラーと水性ニスの塗装
レベル2の塗装レベルよりも、さらに高級感を持たせたい時の塗装方法になります。
下地処理のやり方は同じですが、シーラーという透明な被膜を覆う一手間を加え、その上にニスを塗ることでレベル2よりも、板材の表面の均一性が高まります。
扱うシーラーとニスも水性を使うので、レベル2と同様、後始末がとても楽です。
水性シーラーと水性ウレタンニスの塗装を避けた方がいい材質
レベル2と同様に、2x4等SPF材です。
塗装方法
【下地処理】
#30(#40)→#60(#80)→ #120 → #240 → #400
レベル2では、最終が#240でしたが、このレベル3では最終の仕上げは#400になります。
別の記事「木工の下地処理の秘訣」でも説明しましたが、サンドメーパーの番手ごとに、濡れウエスを良く絞り、必ず毛羽立ちや表面の状態を確認しながら、各番手のサンディングを進めて行って下さい。
【使用する塗料】
・「水性ステイ」約20%の水で薄めて使用
・「水性ウレタンニス」約20%の水で薄めて使用
・「水性シーラー」約20%の水で薄めて使用
どれも和信製のものををお勧めします。
【和信 サンディングシーラー】
【準備するもの】
・ステイン用の筆
・シーラー用の筆
・ニス用の筆
・ウエス:ステインの拭き取り用に乾いたもの1枚とヤスリ掛けした跡の拭き取り用に水で絞ったもの1枚の合計2枚
・塗装仕上げ用サンドペーパー:#240、#400、#600 #800
・手袋
【塗装手順】
1.筆でステインを塗り、すぐにウエスでステインを拭き取って行く
2.レベル2と同様、色味を見て、ステインを塗り重ねる
3.色味が決まったステインが完全に乾いた後、#400のサンドペーパーで表面を軽く撫で上げるようにしてサンディングし、濡れて絞ったウエスでサンディングの粉を拭きとる。
4.1回目のシーラーを塗って完全に乾かす(約3時間から6時間ほど)
【1回目のシーラーが乾いた状態】
<クリックで拡大>
5.乾燥後、#600のサンドペーパーで表面を軽く撫でるようにサンディングし、濡れて絞ったウエスでサンディングの粉を拭きとる。
6.2回目のシーラーを塗って完全に乾かす(約3時間から6時間ほど)
7.乾燥後、#800のサンドペーパーで表面を軽く撫でるようにサンディングし、濡れて絞ったウエスでサンディングの粉を拭きとる。
8.1回目のウレタンニスを塗って完全に乾かす(6時間ほど)
9.乾燥後、#800のサンドペーパーで表面を軽く撫でるようにサンディングし、濡れて絞ったウエスでサンディングの粉を拭きとる
10.2回目のウレタンニスを塗って完全に乾かす(6時間ほど)
【完成】
水性シーラーとウレタンニス塗装のメリットとデメリット
メリット
高級感のある光沢の塗装をすることが出来る
デメリット
・下地処理の段階から、入念なサンディングと確認作業が必要
・シーラーを2回、ニスを2回と手間と乾かす多くの時間が必要になる
レベル3の塗装レベルを成功させる秘訣
レベル3の塗装レベルは、決して難易度が高い作業ではありません。
成功の秘訣は下記2点です。
1.下地処理はじっくりと、妥協ぜずにしておく
2.塗装の各工程の塗料が完全に乾くのを待って、次の行程に進む
まとめ
木工作業の中の最後の大切な段階である塗装についてお話をしてきましたが、いかがだったでしょうか?
塗装のレベルを3つに分け、そのレべルに合う材質の木にきちんと下地処理をすることで、塗装が失敗することは、ほとんどなくなるはずです。
特に、木工DIYでは木の材質は問わず、オイルステインの塗装一択でいいぐらいです。
簡単で失敗のない塗装が実現できます。
難易度の高い、筆で塗装をしないので、筆の跡も残りません。
そんなオイルステインでの塗装に慣れ、もう少し高級感のある雰囲気の塗装をしたいと感じたら、是非、レベル2のウレタンニスの塗装、さらにレベル3の「鏡面仕上げ」にも、ぜひチャレンジをしてみて下さい!
以上