電動ドライバー
木工初心者の方に最初に揃えてもらいたい電動工具の筆頭は電動ドライバーです。
電動ドライバーには、充電式のコードレスのものとAC電源ケーブル付きのものと2種類ありますが、初心者の方の最初の1台目は、AC電源ケーブル付きの電動ドライバーの方をお勧めします。
電動ドライバーの選び方は下記の関連記事を参照して下さい。
所有している電動ドライバーの紹介
【AC電源:Ryobi CDD1010】
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【充電式:インパクトドライバー BOSCH PSB10,8 Li-2】
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木工ネジ止め用ビットのサイズ
現在の木工用のネジの主流は頭がプラスになった
コースレッドやスリムネジです。
従って電動ソライバーに付けるネジ止め用のビットはプラスビットがあれば問題ありません。
ただ、ネジの頭の窪んだ部分は、標準的な大きさのものと少し小さめのものがあります。
ネジの頭の窪んだ大きさを”番手”と言います。
0番、1番、2番と呼ばれていて、一番多いの標準的な大きさは2番になります。
ただ、番手が合っていないとネジの頭をなめてしまう(空回りをしてネジの頭を潰す)ことになるので、小さい0番も揃えておくことをお勧めします。
所有している木工ネジ止め用ビットの紹介
【各種ネジ止め用ビット】
*左から
・穴の深い時に使用するプラス用ビット
・曲げられるフレキシブルシャフト(上部にビットを押し込み、下部をチャックに差し込む)
スリムネジ用ビット2本(0番)
・コースレッド用プラスビット(2番)
・両頭ビット(片面プラス(3番)・片面マイナス)
・スリムビット2本ビット(1番)
・両頭ビット(片面プラス(1番) 片面マイナス)
木工用穴あけドリルビット
所有している木工用穴あけドリルビット
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*左から 直径 2㎜(下穴用)6mm,8mm.9mm,10mm,11mm,12mm
金属用穴あけドリルビット
所有している金属用ドリルビット
【ケーヨーデイツーオリジナル製チタンコーティングセット】
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*1.5mm,2mm,2.5mm〜13mmまでコンマ5単位の25本セット
埋木錐ビット
ネジを座ぐりをした穴に入れて止め、その上からこの埋木錐ビットで切り抜いたダボを入れてネジの頭を目立たなくする加工の際に使用します。
具体的な使用方法は別の記事「穴あけ作業」の中の中の埋木錐でダボを切り出すを参考にして下さい。
所有している埋木錐の紹介
【スターエム製 埋木錐】
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*6mm用 8㎜用
ファスナービット
一般的な木工用ドリルよりも径の大きな穴開けや座ぐりの時に使用するビット
所有しているファスナービット
【新潟精機製各種ファスナービット】
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*左から 35mm 30mm 28mm 23mm
【使用例】
サークルカッター
直径30mm〜40mm 以上400mm程度の大きめの貫通穴を開ける時に使用します。
大きい円を切り抜く方法として、ジグソーやトリマーにサークルカット用治具を取り付ける方法もあります。
所有しているサークルカッターの紹介
【Esco製 EA827A-1 40mm〜200mm】
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ボール盤
ボール盤の使い方
木工に限らず、金属も含め穴あけ作業全般で、安定して部材に垂直な穴あけ作業が出来る電動工具がボール盤です。
重量も重く、それなりの場所も取るため初心者向きでありませんが、木工作業を長く続けて行くと欲しくなる工具です。
【ボール盤の操作方法】
1.ドリルビットをチャックに押し込み、チャックキーでビットが動かないようの固定する。
【チャックキー】
2.穴を空ける対象の板を、クランプで動かないようにしっかり固定する。
3.ボール盤の深さ調整ネジで、送りハンドルを最大下げた場合のビットの深さがどの位置にあるかを確かめながら、深さを調整する。
4.スイッチを入れるとビットが回転を開始しますが、音は非常に静かです。
5.送りハンドルを回し、ドリルビットが板面に当たるまでゆっくりと下降させる。
6.板面に接触したら、さらにゆっくり送りハンドルを回し、穴を開けながら、予め深さ調整ネジで固定した位置まで来ていることを確認した上で、送りハンドルを戻し、ビットを引き上げる。
尚、貫通する穴開け作業の時には、別の記事「穴あけ加工」で書いた貫通する穴あけの注意点のように必ず当て木をした上で穴開けをすること
所有しているボール盤の紹介
【RYOBI TB-1131K】
*多くの部材の穴あけ作業がある場合に使用
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丸ノコ
電動ドライバーに次いで木工用初心者の方に手にして貰いたいのは、丸ノコです。
ただ、丸ノコの使用はそれなりの騒音が出るため、住んでいる住環境によっては家での使用が難しい方もいるかと思います。
そんな方は、ホームセンターのカットサービスを利用しながら必要に応じてのこぎりを使うことになるかと思います。
ただ、加工を繰り返して行くと、ホームセンターのカットサービスで使用しなかった端材がどんどんと溜まって来ます。
その端材を自由に切断して次の作品作りに生かすには、やはり丸ノコが手元にあった方が効率的です。
ただ、どうしても丸ノコの作業が出来ない方は、別の記事「木工初心者に必要な道具ー手工具」の中の”所有しているソーガイドの紹介を使うことで、正確な直進と直角を確保した切断が可能です。
でも、同時に諦めずに家の近所に道具を持ち込んで木工作業が出来るスペースがないか、庭での使用は不可能か?等、是非前向きに丸ノコが使用出来る環境作りも検討して頂けたらと思います。
よし!前向きに丸ノコを使ってみるか!
そう思っている方がいれば、下記丸ノコ関係の記事も参考にしてみて下さい。
「丸ノコの選び方」の記事では、作業音と安全面の両方に配慮した初心者向きの基本性能のしっかりとした丸ノコを紹介しています。
所有している丸ノコの紹介
【日立 C6ub3 刃 165mm】
*主に板厚の厚いものや刃を交換し、アクリル板の切断に使用(販売終了)
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【日立 C5UBY 刃 145mm】
*集塵が出来ることと軽いので、メインで使用(販売終了)
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電動ジグソー
同じ切断工具の丸ノコと比較して、ジグソーは、コンパクトで軽く安全性も高く、初心者や女性の方にはお勧めの電動工具です。
丸ノコがなくても、かなりの切断作業をカバーしてくれます。
丸ノコでは不可能な曲線の切断が出来ることがジグソーの大きな特徴です。
同じような曲線の切断で使用される電動工具に、電動糸鋸がありますが、ジグソーの一般的な
加工は、ジグソー本体を動かして部材を切断して行くのに対し、電動糸鋸は、本体が固定されているので、
切断する部材を押し当てて切断して行きます。
【電動糸鋸】
曲線の多い細かな加工には、電動糸鋸が向いていますが、価格はジグソーよりも高額になります。
所有しているジグソーの紹介
【RYOBI MJ-300】(販売終了)
*初期の頃に購入した廉価版のため、動作音が大きく、スピードコントローラーも付いていないので、スピードコントローラーと共に使用
小型で軽量ですが、反面作業時の安定性がなく、このクラスのものはあまりお勧めしません。
別の記事で、モーターの回転数をコントロール出来る、静音で使い勝手のいいジグソーを紹介しています。
ジグソーの使い方は、下記の記事で紹介しています。
トリマー
トリマーは、構造がシンプルですが、先端に付けるビットを交換することで多彩な加工が出来ます。
主な加工は、溝堀り、多様な面取り、各種、組み手、ほぞ加工、木端面、木口面の直角出し、各種座ぐり加工です。
一方でトリマーを木工のDIYで使っている人は少ないため、使い方をどうしたらいいかと思う方が多いかと思います。
ただ、このトリマーを使いこなせるようになると、今まで釘やネジ止めをしていた接着を木工用ボンドだけでネジも見えない強力な接着が可能になります。
また、木工DIYの初心者にも容易な様々なビットで加工する面取りをするだけでも、作品がワンランク上の見栄えになります。
こちらの記事で静音に配慮したお勧めのトリマーを紹介しています。
トリマーの使い方の詳細は別の記事の木工トリマーの使い方も参考にしてみて下さい。
所有しているトリマーの紹介
【RYOBI TRE-55】
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*起動時にモーターの回転がゆっくりと開始されるソフトスタート機構付き
*削る面に負荷がある場合でも、回転数が落ちないフィードバック回路
所有しているトリマービットの紹介
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*前方左 軸径1/4のビスケットジョイント用ビット(バーモントアメリカ製*販売終了)
以降全て国産の軸径6mmのビット
左2場面からアップカットスパイラルビット,ボーズ面飾りビット,ストレートビット各種(3mm,6mm,8mm,10mm)パターンビット(テンプレートの板材をなぞることで、テンプレートと同じものを切り出す加工で使用)
後方は飾り面取りに使用する各種ビットセット
所有しているトリマー用治具
【バーモントアメリカン製アリ溝ガイド400】
(販売終了)
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下記の写真は20年ほど前にこのアリ溝治具で、引き出しをアリ溝加工したものです。
アリ溝とは、ほぞ加工と同じで、ネジや釘を使用しない木組みの1種です。
2枚の板を治具に付属のクランプで止め、ガイドに沿って2枚を同時に加工することで、木組みのオスとメス部分が加工されていきます。
当初この治具の使い方が分からず、下記の段階までアリ溝をぴったりと加工出来るのに、かなり時間が掛かりましたが、ようやく習得出来ました。
引き出し面と同じ色でアリ溝のオスの部分だけを塗装をしたことでコントラストが出ました。
【バーモントアメリカン製アリ溝ガイド400を使った引き出しの加工作品】
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電動サンダー
所有している電動サンダーの紹介
【BOSCH オービタル GSS 230AE/MF】
(販売終了)
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*最終の#120〜#240の仕上げに使用
【BOSCH ランダムアクション GEX 125AC/MF】
(販売終了】
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*塗装を剥がず場合、2×4材の仕上げ、最初の#80〜#120の仕上げ、特に広い面積の仕上げに使用
【RYOBI ミニサンダー S-5000】
*小物類や細かい
箇所の仕上げに使用
非常に軽く、取り回しが楽
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集塵機
木工作業を室内で行なう場合、どうしても必要になるものが集塵機です。
集塵機が必要性になる理由は、3つの理由があります。
作業台のや下が、木くずで埋もれて来ますので安定した作業や足元に不安が出て来ます。
翌日も作業を継続する場合でも、最後には掃除をしておくと翌日の作業も気持ちよくスタート出来ます。
ただ、木工用として各社から専用の掃除機が発売されていますが、時間がかなりかかります。
木工を趣味としてそれなりの頻度で継続していくのであれば、ぜひ集塵機の購入をお勧めします。
作業部屋の中の集塵量が減ることで、ストレスのない木工作業をすることが出来ます。
所有している集塵機の紹介
【KERV DC-90R】
*丸ノコ、トリマー、サンダー等作業中の集塵と、その日の作業終了後の清掃に使用
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お勧めの集塵機
私が購入を検討していた15年ほど前には趣味で木工をやるための集塵機の種類が少なく、上記で紹介した「KERV DC-90R」は値段も10万円弱と、かなり高価なものでした。
音も静かで吸塵力もあるので満足はしていますが、高価だったため、かなり思い切った買い物をしたという記憶があります。
この集塵機を買う前に、ヤフオクで安い集塵機を落札して、スイッチを入れた瞬間、爆音が響き一度も使わずに終わってしまいました。
最近になって、趣味の木工用で使用する集塵機が販売されているのを知り、趣味で木工をされる方がどんどん増えているんだなと、嬉しく思いました。
家庭用の掃除機に繋げるだけで、集塵機として使えます。
各種アタッチメントも用意されていたり、最終的に手持ちの各工具全体の集塵をシステム化出来る優れものです。
是非、早めに集塵機の購入の検討を始めることをお勧めします。
以上