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木工トリマーの使い方【超初心者向け:初めて触るトリマー】

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加工
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木工トリマーを使う必要性

木工を趣味でする人の中で、電動ドライバーやジグソーに比べ、トリマーを使っている人は、かなり少ないと思います。

ネットの中の記事やYouTubeを見ても、きちんとトリマーの使用方法を解説したものをほとんど見かけません。

木工DIYの初心者の方の中では、名前は聞いたことがあってもどんな工具なのか、よく知らない人もいるかもしれません。

私の場合、木工を趣味で始めた頃は、のこぎりやのみを使って木工作業をしていましたが、いつまで経っても満足な作品が出来ませんでした。

でも、トリマーと自作したトリマーガイドを一緒に使うことを知ってから、その後の製作する作品は、桁違いにレベルアップして行きました。

その理由は、何年も修行したのではなく、トリマーの使い方と治具の必要性を知ったからです。

この記事を読んだ木工DIYの初心者の方も、トリマーを使うことで、きっと製作する作品を大きくレベルアップさせることが出来ます。

木工トリマーとルーターの違い

トリマーと同じような機能を持つ工具に、ルーターがあります。

 

【ルーター】

router

 

トリマーとルーターの違いはルーターの方が本体が大きく、重く、トリマーよるも大きなビットを取り付けることが可能です。

その分、木材を削るパワーが高く、玄関扉のような大きな板材の加工等でよく使われます

ルーターは原則両手で持ち、プランジ機能というスプリングでビットを押し込む機能が付いているものが多く、幅の広い溝や掘り込みを加工することに適しています。

逆に、小さな箇所の面取りのような小回りが必要とされるされる加工は苦手です。

素人の私達には、あまり大きな板材を加工する場面は少なく、トリマーの方が小さく、軽く、片手で操作できるため、木工DIYの初心者の方にはお勧めの工具です。

最初にトリマーの加工に慣れてから、もっと大きな板材の加工がしたくなったら、ルーターの購入を検討すればいいでしょう。

木工トリマーでどんな加工が出来るの?

木工トリマーは、下記のような加工が出来ます。

1.ビットを差し替えることで、多様な加工が可能

溝掘り・直線及び円の切断と座ぐり、溝掘り、面取り、円の切り抜き、ほぞ加工・・etc

2.好みの装飾で面取りが出来る(治具は不要)

作品の見栄えが、数段レベルアップします。

3.木工用トリマーで溝を掘って、そこに裏板をはめ込む(治具が必要)

釘やネジを使用しないので、見栄えが数段レベルアップします。

4.各種の伝統的な組手やほぞ加工が出来る(治具が必要)

釘やネジを使用するより、見栄えと強度が数段レベルアップします。

5.ビスケットジョイント用チップを使用して、板を張り合わる加工が出来る(高価な専用工具であるビスケットジョイナーは不要です)

別の記事の「木工用ビスケットとトリマーによる加工方法」でビスケットを使った板を張り合わせて行く手順を紹介しています。

ダボよりも面積の広いビスケットを使用することで、より強固な板の張り合わせや部材の接合が可能です。

しかも、ビスケットジョイント加工は、ほぞ加工よりも難易度は低く失敗が少ない加工方法です。

6.部材の厚み部分である木端面、木口、木端面をならし加工をすることで、部材四面の正確な直角が出せる

出来ばえと強度が数段レベルアップします

7.自作木工用トリマー治具を使うことで、家具作りでドア部分に使う蝶番(ちょうつがい)金具を彫り込む等の座ぐり加工が綺麗に出来る

→座ぐり加工を発展させ、ペン皿、お盆作り等作品作りが大きく広がります

木工用トリマーの特徴

回転数が他の電動工具に比べて格段に高速

・電動ドライバー:毎分2,000〜3,000回転

・丸ノコ:毎分4,000 〜5,000回転

・トリマー:毎分25,000 〜30,000回転

トリマーは圧倒的に高速で回転する電動工具だと言えます。

治具を使わないトリマーはほとんど使えない

トリマーで面取りをする場合、トリマーのビットの刃が加工する部材に触れる箇所は片側だけになった状態で部材を一周します。

加工中は、絶えず刃の回転する左側にトリマーは動こうとしますが、それを片手でベースプレートを押さえながら、斜めになることを抑えながら進めることで、均一で綺麗な面取りが出来ます。

木工用トリマーを面取り用として使用するのであれば、治具は不要です。

ところが、板の表面に直線の墨線を弾き、治具を使わず、ただトリマーを墨線に沿って直線の溝を掘ろうとしても、高速に回転するビットによって、刃先は墨線から大きく外れ、左にカーブした溝が彫られしまいます。

【自作トリマー治具】

design drawing-of-laminate trimmer-guide

<クリックで拡大>

 

 

そこでトリマーの左側に直線のガイドフェンスがある治具を使うことで、トリマーが左側に動こうとする動きを中央のフェンスで押さえ、トリマーが傾かないようにベースプレートを押さえ、フェンスに沿わせながら前進させることで、直線の溝の加工が出来ます。

下記の写真は孫のままごと遊びのために杉板で自作したお盆ですが、8mmのストレートビットを使用し、フリーハンハンドでトリマーを治具の上で動かしながら加工し、徐々に治具をずらしお盆の底を広げて切り抜いて行ったものです。

加工をしたくないお盆の周囲は、治具のガイドフェンスにトリマーを沿わせて行くことで完成させて行きました。

加工中は、トリマーが斜めに傾かないようにしていることで、お盆の底は綺麗な平面に仕上げることが出来ます。

【トリマーで加工した作品:お盆】

tray-scraped-by-laminate trimmer

<クリックで拡大>

 

このように、木工用トリマーの能力を最大限に引き出すのは、直線を正確に加工出来る「トリマーガイド」を使うことが必須です。

別の記事「トリマーガイドの自作」で、その治具の作り方を説明いていますので、そちらも併せて参照してみて下さい。

 

 

この記事で説明していくトリマーの使い方は、私の所有しているリョービ「TRE-55」を使って行なっていきます。

15年ほど前に購入した機種なので、最近の機種をお持ちの方は、ビットの取り付け取り外しのやり方に違いがあると思います。

詳細はお手持ちの機種の取り扱い説明書に従って下さい。

 

【RYOBI TRE-55】

 

 

Ryobi トリマーTRE-55

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もし、トリマーに興味はあるものの、でも、どんなトリマーを選んだらいいのか分からない方に向けて、私がトリマーを選ぶ基準と現在販売されている最新のトリマーの中から、お勧めのベスト3のトリマーを別の記事で紹介しています。

トリマーを選ぶ基準は、トリマーに静音に配慮したモーターの回転数を変えられる機種と頻繁に先端のビットを交換する時に、ワンタッチで交換出来る機種にしています。

併せて参考にして下さい。

木工トリマーを使用するメリットとデメリット

トリマー加工のメリット

・丸ノコと違い、最初からベースプレートとビットの直角は確保されているので、調整は不要

・高速な刃の回転で板材を削るパワーが高いため、加工面がとても綺麗

・ビットを交換するだけで、溝堀り、面取り、段かき、ほぞ加工等多様な加工が可能

トリマー加工のデメリット

・高速でビットが回転するため、加工時の高域音の作業音が大きい
。高速でビットが回転するので、危険度が増す

木工トリマーを使用する時の留意点

トリマーの1回の加工のビットの突き出し量は3mm

一度に加工するトリマーの刃の突き出し量は、2mm〜3mmです。

仮に6mmの溝を掘る場合には、1回目は3mmの突き出し量で掘り、2回目に6mmにして再度掘ります。

いきなり、6mmの突き出し量で掘ろうとすると、ビットやトリマーに大きな負担を掛け、作業音も大きくなります。

ビットが部材に触れていないことを確認してから、トリガーを入れる

丸ノコの留意点と同様です。

その後、ゆっくりとビットを部材に当て、加工をスタートして行きます。

 

加工終了しても、モーターの回転が停止するまではトリマーは動かさない

加工が終了し、トリマーのトリガーを止めてもすぐに刃は止まらなので、すぐに動かさないで下さい。(丸ノコの留意点と同様)

加工中は、トリマーのベースプレートが傾かないようにする

トリマーは軽いので、動かすと本体が傾きやすい特徴があります。

加工中は、片手の指先でベースプレートが浮き上がらないように押し下げておいて下さい。

トリマーの加工跡を均一で綺麗に仕上げる秘訣は、ベースプレートとビットが直角の時に生まれます。

木工トリマービットの取り付け方と外し方

トリマーのビットが締まる仕組み

これからビットである刃の部分に触る作業をするため、誤ってスイッチが入っても回転しないように必ず電源ケーブルはコンセントから抜いておきます。

トリマー本体の下部にある、高さ調整ノブをゆるめると写真の透明なベースプレートを外すことが出来ます。

adjustment-knob-of-laminate trimmer

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ベースプレートを外すと下部に大きめのボルトがあるので、抜き取ってみましょう。

 

collet-nut-of-laminate trimmer

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ボルトを抜き取ると、中に切れ込みの入った円錐でテーパー状(台形)の部品が出て来ます。

これはコレットチャックという部品で、その役目は外したコレットナット(大ボルト)をスパナで締め付けると、ビットの軸を内側から締め付けるものです。

collet_chack-&-collet-nut

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ボルトの内部を透視図で、横から図示します。

<クリックで拡大>

 

トリマービットの固定は、上部にある小ボルトを固定した状態で、コレットチャックを覆う大ボルトを締めて行くと、図の赤の太い矢印の方向からの力で、ビットの軸が締め付けられて固定されます。

トリマービットの径とコレットチャットの関係

 

トリマーには、色々なバラエティーのあるビットが用意されていて、加工の幅を広げてくれますが、新しいビットを購入する際には、1つ注意点があります。

それは、国内製品のトリマーに付属しているコレットチャックはビットの直径が6 mm 用のものしか装着出来ないという点です。

ところが海外製品のビットは、そのビットの直径が1/4 インチ(6.35 mm)のものがほとんどなので、日本製の6 mm のコレットチャックに入らず、そのままでは使用出来ない点に留意して下さい。

もし、1/4 インチの径のビットを日本製のトリマーで使用したい場合には、1/4インチ用のコレットチャットだけが販売されているので、コレットチャックを1/4用に交換すれば使用が可能になります。

 

下記の「所有しているトリマービット」の中のビスケットジョイント加工をするビットは海外製の 1/4 インチの径のビットです。

これを使用する場合には、コレットチャックを1/4インチ用に交換して加工しています。

所有しているトリマー用ビット

トリマービットの取り付けと取り外す手順

 

・丸ノコ同様、ビットの取り付け、取り外し時には、トリマーの電源ケーブルを必ずコンセントから外して行うこと

 

・ビットの取り付け・取り外しは、本体に付属している大小2個のスパナを使用する

・上の小ビットにスパナを当てて固定し、大ビットに当てたスパナを動かし、取り付けと取り外しを行う

・大ボルトは通常のネジと同じように、時計回りの右に回すと締まり、左に回すとゆるむ

 

1.トリマー本体からベースプレートのノブをゆるめて外す

removing-base-plate-from-laminate trimmer

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2.大ボルトを指でゆるめ、ビットの軸を中に押し込む

その際、ビットの軸を一番奥まで押し込まずに、1ミリほど(奥に当たったら気持ち戻す程度)空間を空けるようにして下さい。

これは、ビットが差し込まれる一番奥のトリマーのモーター部分は、平らではないため、ビットが傾き、回転にブレが生じ、振動が発生する可能性があるからです。

 

3.ビットを固定する

ビットの着脱方法は2つのやり方があります。

1)テコの原理を使う(力がいらないので、女性にお勧めの方法です)

奥の小ボルトにスパナを当て、右に倒して小ボルトが動かないようにして、手前の大ボルトにスパナを当て、スパナを右に倒して行く

how-to-fix-bit-1

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2)握って締める

奥の小ボルトを右側に倒しておき、手前の大ボルトを握れる程度の幅にスパナを挟み、広げている指を握って締めて行く

 

how-to-fixi-bit-2

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4.ビットを外す場合

1)テコの原理を使う

奥の小ボルトにスパナを当て、左に倒して小ボルトが動かないようにして、手前の大ボルトにスパナを当て、スパナを左に倒して行く

 

how-to-remove-bit

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4.再びベースプレートをトリマー本体に入れ、高さ調整ノブで任意の位置で固定する(実際の加工では、このノブで固定された位置がビットで削り込んで行く深さになる)

ビットの突き出し量(切断する深さ)の設定の仕方

how-to-adjust-bit-extruding amount

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1.ベースプレーの高さ調整ノブをゆるめる

2.小さめのスケールを当て、ビットの突き出し量を決める

3.高さ調整ノブを締める

*写真の場合、ビットの突き出し量(切断する深さ)を10mmに設定しようとした場合

木工トリマーの握り方

トリマーは背が高い工具なので、加工中にトリマーが傾かないようにしないと安定した加工が出来ません。

下部の透明カバーに空いている開口部(ベースプレートを動かすノブがある方)の反対側のベースプレート付近の下部にぐるっと包み込んで握ります。

トリマーの向きは、下方の透明カバーが側を左に向け、トリマーのベースプレートが傾かないように、トリマーを握っていない方の指先でベースプレートを下に押し付けながら加工を進めて行くと、正確な加工が出来ます。

 

how-to-grip-laminate trimmer

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木工トリマーの加工例

トリマーの入門編:飾り面取り

トリマーの面取り加工は、治具も不要で失敗もほとんどない加工なので木工DIYの初心者の方には、入門用としてお勧めのものです。

面取り加工を経験すると、見栄えがガラリと変わるのでトリマーの威力を実感して貰えると思います。

飾り面取りをする場合、ビットをどれだけ出すかによって、その加工後の仕上がる面の雰囲気が大きく変わるのも面白い点です。

その実例を示す意味で、ボーズ面のビットを大きく出し、丸みの上に直角面を出した加工例と丸みだけを出した加工例の2つを取りあげてみます。

同じボーズ面ビット(曲線の面取り)の2つの加工例

丸みの上に直角面を出した面取り加工

1.ボーズ面ビットをトリマーに取り付ける

fixing-bit

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2.トリマーのベースプレートを取り付け、ベースプレートから刃の形状が丸みのある部分より上までビットを突き出す

 

adjustment-of-extruding amount bit

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ビット最下部にあるコロがスムーズに動いて行く厚みが板材にあるかどうか、横からコロの状態を確かめる

飾り面取り加工は、トリマーを最初横から部材に押し当て、ビットの下部のコロが板材に沿って動きながら、周囲を1周しながら面を削り取って行きます。

その際、コロが板材に沿って動き、ビットと板材は直角になることで、四辺の均一な面取りが出来ます。

横からコロの状態を確認すると、部材の厚みが足りないことが分かったので、下に板材を当てることにしました。

 

【コロが敷板に接触して板の厚みが足りない状態】

bad-bit-position

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【敷板を置き、コロが動くことを確認】

good-bit-position

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4.飾り面取り加工の開始

加工開始位置は四隅を避け、木端面の中央辺りから開始すること
(これは四隅から加工を開始すると部材に欠けが発生しやすくなるため)
トリマーの電源コードが加工途中で、絡まないように、電源コードを後ろから肩先を通ってトリマーに向かうようにしておく

・トリマーのベースプレートが傾かないように、トリマーを握っていない方の指先で、ベースプレートを押し下げる(下記写真)

*トリマーが傾いていると、ビットとベースプレートが直角ではなくなるため、均一な面取り加工が出来なくなる

とにかく直角が命!

placing-another-hand-on-the-base-plate

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*トリマーを板材に近づけて行くと、それ以上トリマーを板材に近づけられなくなる箇所になる。

その地点がコロが板材の木口面に到達した地点なので、そこからゆっくりとトリマーを4辺を1周して加工を進める。

スムーズに動かない時には、無理をせず、何度かトリマーを板材に離したり押し付ける動きを繰り返しながら進めて行く。

・一度加工した箇所も再度加工し直すことも可能

*トリマーを動かす速度が、慎重になり過ぎて遅くなってしまうと板材の加工面を焦がしてしまい、茶色の跡が付く場合がある

(加工後に、紙ヤスリで修復が可能)

*一度の加工では、削り残しが出ることが多いので、何度か前進と後退を繰り返しながら加工して行く

角は削り残しが発生しやすいので、特に丁寧に何度か前進と後退を繰り返す

*慣れて来ると、加工している時の音で削り残しがあるか、判断出来るようになる。(削り残しがない場合には、ビットの刃の削る摩擦がないため、加工音が静かになる)

 

scraping at corner-by-laminate trimmer

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角になだらかな丸みを出す面取り加工

 

【丸みだけを出す加工の刃の出し方】

bit-position-for-curved-surface

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ビットの曲線だけがベースプレートから出ている状態

 

【上に段差を付ける加工の刃の出し方】

bit-position-for-curved-surface-&-level-difference

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*以降の加工手順は上記と同じ

 

【2つのビットの突き出し量の違いの結果】

result-of-2-different-processing

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*左はなだらかな丸みだけ出す加工をした場合の結果

*右は上に直角の段差を付けるように加工した場合の結果

木工トリマー用ビット

トリマーには非常に多様なビットが用意されています。

その中で使用頻度も高く、持っていると加工の幅が広がるビットが下記3点です。

・ストレートビット
・面取りビット
・ビスケットジョイント用横溝ビット

 

ストレートビット

straight-bit

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【使用用途】

最も使用頻度が高いビットです。

直線で溝を掘ったり、一段下げる段加工や板材の四方の面取りをしたりする際に使用します。

高さを一定にして横にずらしながら加工すると、底面は平らになるので、蝶番の金具の厚み分だけを下げる座ぐり加工も出来ます。

サイズが3㎜から12㎜程度まであると加工の幅が広がります。

サイズの中でも使用頻度が高いものは6mmのものです。

これは、家具を作る時に裏板に合板の5.5mmの板厚のものを使用することが多く、その裏板を落とし込むための溝を掘る時に幅6mmのストレートビットで溝を掘ると裏板がピッタリと収まるからです。

トリマーを購入すると標準でこの6mmのストレートビットが同梱されて来ますが、切れ味が悪いため、出来ればきちんとしたものを別途購入しておくことをお勧めします。

私は、下記を別途購入して使っています。

 

 

 

 

 

木工トリマーの面取り用各種ビット

 

トリマービットの中で最も種類が豊富なものがこのビットです。

【使用用途】

主に作品の面取りを装飾して行くものです。

最も一般的なものはボーズ面ビットで角ばった四隅を丸く面取りすることで優しい雰囲気になります。

文字通り、「角が取れる」感じですね。

ただ、径が小さなものは効果が出にくいので、下記の画像のように出来るだけ大きめ径のものがお勧めです。

上記の面取りの加工例もこのビットを使用しました。

1つ1つ購入するとトリマービットは高価なので、セットものを購入し、豊富なバリエーションの装飾を楽しむことをお勧めします。

私は使用頻度の高い径の大きいボーズ面はセットモノの中には入っていないので単体で購入し、その他の装飾用のものは、セットで購入して、その作品の雰囲気に合いそうなものをその中から選んで使用しています。

【所有しているボーズ面ビット】

bit-for-curved-surface

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アップカットスパイラルビット

up-cut-spiral-bit

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【使用用途】

ストレートビットよりも、切れ味が良く、主に曲線を含んだテンプレートの板材をなぞることで、テンプレートと同じものを切り出す加工で使用しています。

使用場面として、左右に同じデザインの曲線の板材を使用する場合等です。

下記は私がカントリー風の飾り棚を製作した時に、縦の両側に左右の曲線を描くラインを取り入れた加工例です。

その板材を切断するために合板でテンプレートを最初に作成し、そのテンプレートの曲線に沿ってアップカットスパイラルビットで切り取ったものです。

 

exsample-of-handmade-cabinet-by-up-cut-spiral-bit

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アリ溝ビット

【アリ溝ビット】

bit-for-dovetail-groove

<クリックで拡大>

アリ溝というテーパー(台形)の形のビットを使い、オスとメスのほぞ・ほぞ穴を掘り、強固な接合のほぞ加工をするためのビットです。

今は発売中止になってしまった「バーモントアメリカ」製の治具を使って、アリ溝のほぞ加工をする時に使います。

 

jig-for-dovetail groove-processing

<クリックで拡大>

 

下記はこの治具で加工した包みアリ継ぎという加工の引き出し部分です。

 

【包みアリ継の実例】

 

<クリックで拡大>

 

 

その他所有しているトリマービットの紹介

【各種トリマービット】

owned other laminate trimmer-bits

<クリックで拡大>

 

*前方左 軸径1/4のビスケットジョイント用ビット(バーモントアメリカ製*販売終了)

以降全て国産の軸径6mmのビット

左2場面からアップカットスパイラルビット,ボーズ面飾りビット,ストレートビット各種(3mm,6mm,8mm,10mm)パターンビット(テンプレートの板材をなぞることで、テンプレートと同じものを切り出す加工で使用)

後方は飾り面取りに使用する各種ビットセット

 

 

まとめ

如何だったでしょうか?

一般的に、トリマーは馴染みのない工具だと思います。

形はどの工具よりもシンプルで、使い方が分からない方も多いかと思います。

シンプルな作りなだけに、先端に付ける様々な形状のビットが多く、木工で必要な多様な加工作業のほとんど出来てしまいまいます。

一方ではトリマーでしか出来ない加工が多いのも特徴です。

木工DIY初心者には、最初は飾り面取りでトリマーを使用することをお勧めします。

きっと美しい仕上がりになることにびっくりすると思います。

購入するまでに至らなくても、ホームセンターで貸し出しをしている所もありますので、是非一度手に取って試しに使ってみて下さい。

トリマーを使うことで、木工作業の幅が大きく広がることを願っています。

以上

 

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