ダボの使い方と種類|作品の外観をレベルアップさせるダボの使い方

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木工作業のダボを使った加工について、本や雑誌やネット上では、手軽に木工の初心者にも出来る加工として紹介されています。

この記事では、木工DIYの初心者に向けて、ダボの種類とその種類ごとにどんな使い方をするのか、そんなダボ全般についてのお話しをして行きます。

また、木工の初心者でもすぐに出来る、ネジの頭を隠すためにダボを使う加工手順を画僧を入れて詳細に説明しています。

この加工を知っているだけで、ネジが目立たない作品を作ることが出来ます。

ダボの種類は木製と金属製の2種類

木工で使われるダボは、木製のものと金属製の2種類です。

一般的には、ダボと言えば木製のダボを指しますので、まず、木製のダボがどんな使い方をするのか、見て行きましょう。

木製のダボの3つの使い方

2枚の板材の接着に使う

【ダボを使った接着の実例】

exsample-of-dowel-processing

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ダボの中で、最も使用されることが多いダボの使い方が、この2枚の板材を接着して行く方法です。

板材を横に繋げて行き、板の面積を広げる場合と板材を上下に重ねて板厚を増す場合の2つのケースがあります。

上記の画像は、同一の長さの2枚の板材の木口面に、ダボを入れ、同じ位置にダボ穴を開け、横に板の面積を広げて行くものです。

透視図で書くと、下記のようなイメージです。

structure-of-dowel

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上記のように、サラッと書いて終わってしまうと、木工作業を実際にはしたことのない人が書いたネット上の多くの他の記事と変わらなくなってしまいます。

この2つの板材に木製のダボを使うことは、実は木工DIYの初心者には難易度の高い加工です。

木工初心者の方でも失敗なく2つの板材をダボを使って接着出来る2つの加工方法は、2種類のやり方があります。

別の記事「ダボの位置合わせを失敗させない秘訣」と「ダボ穴治具の使い方を解説」で説明しています。

この2つの板材の接着の加工方法については、そちらの記事を参照してみて下さい。

 

この記事では、ダボ全体のお話しをして行きます。

ストッパーとして使う

【ダボをストッパーにした実例】

exsample-of-dowel-stopper

上記は、板材の表面のかんな掛けるために自作した治具です。

この治具の縦横に固定してある茶色い部材に、加工する板材を当てて置きます。

このままの状態でかんなを上から下に向けて掛けると、治具も板材も下方に動いてしまいます。

それを防ぐために、治具の底板の上部の裏側に2カ所ダボを留め、そのダボを作業台の端にストッパーになるようにして使います。

図にすると下記のような仕組みです。

jig-for-plane

 

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ネジの頭を隠すために使う

電動ドライバーでネジ止めをしたままの状態は、ネジの頭が見えた状態です。

作業台のような作品なら、問題ありませんが、食卓、チェスト(箪笥)のような家具類を製作する時には、ネジの頭が剥き出しだと無骨な印象を与えてしまいます。

そんな時、ネジの頭を隠し、無骨な印象を和らげるのがこの加工方法です。

【ネジをダボで隠した実例】

head-of-screw-hidden-by-dowel

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ダボや丸棒でネジの頭を隠す加工手順

皆さんが2つの板材を接着する時、電動ドライバーでネジ止めをするのが一番多いのではないでしょうか?

この方法が最も手軽に、しかも早く板材を接着出来ます。

ただ、この加工方法のままだと、ネジの頭がそのまま表に見えています。

別の記事の木工初心者の基礎|上達する秘訣でも書いていますが、出来上がった作品を「ワンランクアップ」させるポイントの中には、見た目が綺麗に仕上がっていることも必要です。

ここで説明する2つの方法で、剥き出しになったネジの頭を隠し、ワンランクアップした作品作りに挑戦してみて下さい。

使用するのは市販のダボか、丸棒を切断して作っても、どちらでも結構です。

先に使用する木ネジの頭の直径を測っておき、そより一回り大きいダボでネジの頭を隠して行きます。

今回使用する木ネジの直径は8mm なので、直径10mm の丸棒を切断して行きます。

手順は下記の通りです。

1.ネジを隠すダボを入れ込むために、座ぐりの穴を開けて行く

穴の大きさは、ドリルビットの太さは10mm のものを使用し、10mmの直径の丸棒を切断して使っていきます。

穴の深さは、板厚の半分程度が適当です。

浅すぎるとダボが入りにくくなり、深すぎるとネジを締め付ける強度が落ちます。

部材の表面と穴の垂直を確保するために、ドリルスタンドかボール盤の使用をお勧めします。

【ドリルスタンドで穴の深さを確認】

position-of-drill bit

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2.予めネジ止めをする箇所に墨線を引いて置き、センターポンチで印を付け、座ぐりの穴を開けて行く

【座ぐりの穴あけ】

spot-facing-drilling

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3.座ぐりの穴の中央に、完全に沈み込むまでネジ止をする

【ネジ止め】

screwing

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4.丸棒を穴に押し込んで、少し出っ張る長さで切断して行く。

丸棒の切断面の直角を確保するため、ソーガイドを使用

【ソーガイドを使った丸棒の切断】

cutting-round-bar-by-hand-saw-guide

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5.ダボの下半分に木工用ボンドを塗り穴に押し込み、ボンドが乾いた後に、あさりのないのこぎり「Zライフソークラフト145」で出っ張っているダボを切断する

【ダボの切断】

cutting-dowel-by-hand-saw-without-saw-set
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result-of-cutting
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*若干ダボの根元の上を切り、その後にサンドペーパーを掛けて平面にすると綺麗に仕上がる

6.ダボを全て切断した後、#120のサンドペーパーでダボを平面に馴らして行く

埋木錐(うめきぎり)で切り出すダボのメリット

【埋木錐】
plugging-drill-bit

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別の記事「木工初心者の基礎|上達する5つのポイント」の中で木の各部の名称を説明していますが、部材を塗装する段階で一番色が濃くなる箇所は木口面です。

木口面には、水分を木の隅々まで送る木簡が通っている箇所なので、一番塗料をい込みやすい箇所だからです。

既存のダボも丸棒も、穴を塞いで部材の表面と面一(ツライチ)になる面は、どちらも木端面です。

したがって、塗装をする段階で塗料が塗られるとそのダボや丸棒でネジの頭を隠した箇所の塗装の色が濃くなってしまい、目立ってしまいます。

それを見越し、色の変化をデザインとして積極的にその方法で作業を進めることも有りです。

ただ、一般的にはネジを隠す箇所を出来るだけ目立たせたくない場合が多いので、そんな時はこちらの方法の方が優れています。

埋木錐の使い方は、一般的な木工用穴あけビットと同じで電動ドライバーのチャックに差し込むだけなので、違和感なく使えます。

埋木錐でダボを切り出す手順

使用するネジの頭に応じて、ダボの直径と長さを決めて行く手順は、ダボの場合と同じです。

1.同じ材質の部材の表面から埋木錐ビットでダボを切り出す(貫通する穴あけと同様の作業なので、必ず敷板を敷いて作業すること)

【埋木錐ビットでダボを切り出す】

processing-by-plugging-drill-bit

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【埋木錐の中の切り出されたダボ】

dowel-in-plugging-drill-bit

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これ以降の手順は、ダボや丸棒を埋め込む方法と同じです。

【ダボや丸棒を使用した場合】

result-of-dowel-by-cutting-round-bar

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【切り出したダボを使用した場合】

result-of-dowel-by-plugging-drill-bit

<クリックで拡大>

このように、ダボや丸棒は木口面が表に出て来るのに対し、埋木錐でダボを切り出したものは、切断面はが木おもてが上になっているため、同じ素材を使ってダボを切り出すことで、木肌同士が違和感が少ないため、目立たなくなります。

金属製の使い方|ストッパーとして使う

一方金属製のダボはストッパーとしてのみ使われます。

下記のような金属製のダボは、棚受けのストッパーとして見かけると思います。

既製品の本箱の棚板が移動式になっている場合に使われています。

 

画像出典:Amazon

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上記の形状のダボの固定は、棚の縦板にダボの直径の大きさの穴を開けてはめ込みます。

下記の形状のダボは、ネジ式のため、さらに加工は簡単になります。

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金属製のダボを使った場合の難点

金属製ダボを使う場合の難点は、棚板を受けるストッパーの形状が、曲面をしたものだと加工の難易度が高くなります。

その理由は、棚板の底板がストッパーの役目をするダボが当たる位置に曲面の窪みを付けないないとならなくなるからです。

その処理をしないで棚板をストッパーであるダボの上に乗せると、棚板がダボの曲面で滑って前後に動いてしまいます。

ただ、下記の形状のダボを使えば、棚板が当たる箇所が平面なので加工は不要です。

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加工に自信のない木工初心者の方は、この平らな形状のダボを選んで置くと乗せる棚板への加工は必要ないのでお勧めです。

でも、自分は既製品と同じようにダボの棚板を受ける箇所が曲面になった形状のダボを使って、棚板の加工に挑戦してみたいと言う方は、別の記事「位置合わせを失敗させない秘訣」の中の金属製ダボを使う時の失敗しない棚板の加工でその加工手順を紹介しています。

併せて参照してみて下さい。

木製ダボの太さの種類

木製ダボで良く使われる太さの直径は、下記3つです。

・6mm

・8mm

・10mm

ダボの直径のどれを選ぶかは、使う板材の厚みに応じて使い分けます。

サイズを使い分けていく明確な区分はないので、私の今までの経験から下記表を作りました。

ダボを横1列で使う場合の1つの目安にし下さい。

2x4 材の板厚は、38mmもあるため、その時には、中央に横1列ではなく2列にすることで強度を増すことが出きます。

板厚直径6mm直径8mm直径10mm
10㎜前後
19mm前後
18mm以上

木製ダボの長さの種類

販売されているダボの長さは、下記の長さです。

・20mm

・30mm

・40mm

ダボの長さも強度に影響するので、その作った作品の使い方で決めていくことになります。

これも、目安の表を作りましたので、参考にして下さい。

長さ直径6mm直径8mm直径10mm
20mm
30mm
40mm

*△は使う場合もあるもの

使うダボの個数

どのくらいのダボの個数を使えば、どの程度の接着強度を上げられるのか?

その目安は、出来上がった作品の使う用途で決めていけばいいいでしょう。

例えば、小物入れ、ペン立て、飾り棚のようなものは、その上に重いものを置くことはないと思います。

一方、踏み台、本箱の場合には、踏み台を子ども用なのか、大人用なのか、本棚の大きさから入れる本の冊数は何冊か等で、その求められる強度は違って来るからです。

使うダボの個数は、設計図の段階でダボの位置とその使用するダボの総数も明記しておくことをお勧めします。

特に大きい作品の場合は、強度も必要となるのでダボも多く使います。

ダボを使い慣れて来ると、知らない間にダボを使用していて、いざダボの加工をしようとするとダボのストック不足していて加工がストップしてしまうことが防げます。

設計図が完成し、ホームセンターで作品の板材を購入する時、ダボの数が不足していることが分かっていれば、一緒にダボのストックの補充が出来ます。

まとめ

ダボは手軽に使え、同時に接着の強度を増すことが出来ます。

しかも、その作品にダボが使われていることは、表からは見えないため、ネジや釘が見える作品よりも、見栄えがぐっとレベルアップさせることが出来ます。

難点は、特に接着の加工をする時、2枚の板材に共通するダボ穴の位置を正確に開けなくてはならない点です。

ダボ穴の位置決めが、多少ずれても修正をすることで、そのぶれを補正することは出来ます。

ただ、木工の作業者としては、ダボを差し込み、2枚の板材の接合が精度良くぴったりと修正の余地なく出来た時の醍醐味も大きいものです。

一方で、趣味でしている木工は、加工に多くの練習を繰り返して加工の腕を上げて行く時間はありません。

練習に多くの時間を掛けなくても加工の精度を上げる手順や治具を発見し、その手順を実際に

自分で実践し、精度の高い加工を自分が出来た時の感動も大きいものです。

木工は論理です。

加工の結果は、自分が加工した手順通りの結果になって出て来ます。

この記事が、皆さんの加工の手順の新しい発見になることを願っています。

以上

 

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